※この記事はバリスタ講師が実際の講習で教えているミルクスチームの方法をまとめたものです。ぜひ実践してみてください。
ミルクスチームがうまくできない
ラテアートが安定しない
そんな悩みを持つ人は多いと思います。
この記事では
短期間で上達する失敗しないミルクスチームの作り方」を解説します。
ポイントは
・感覚に頼らない
・理屈を理解する
・安定して作れる方法を身につけること
ミルクスチームはセンスではなく
構造を理解すれば誰でも安定して作れます。
一つずつ順番に見ていきましょう。
ミルクスチームが難しい理由
ミルクスチームが難しいと言われる理由は
感覚で教えられることが多いからです。
しかし実際は
・ノズル位置
・空気を入れる時間
・ミルクの対流
・温度
この4つの基準を揃えれば
毎回安定してフォームミルクを作ることができます。
必要な器具とサイズ
・スチームが自動ではないエスプレッソマシン
・カップサイズに合ったミルクピッチャー
ピッチャーサイズの目安
6oz〜8ozカップ
→ 約340~450mlピッチャー
12oz〜カップ
→ 約600mlピッチャー
家庭用エスプレッソマシンの場合は
350mlピッチャーがおすすめです。
ピッチャーは
小さすぎても大きすぎても対流が安定しません。
サイズ選びは
きれいなフォームミルクを作る重要なポイントです。
ミルクスチームの練習方法
多くの人が最初からミルクで練習しますが
最初は水で練習するのがおすすめです。
フォームミルクの最大のポイントは
ミルクの対流(回転)です。
水を使うことで
・ノズル位置
・対流の作り方
・ピッチャーの角度
を目で確認できます。
水で動きを理解してから
牛乳に移行すると上達が早くなります。
フォームミルクの作り方
① ミルク量を測る
6oz → 約150ml〜160ml
8oz → 約160ml〜180ml
毎回必ず計量します。
同じ条件を作ることで
ミルクスチームは安定します。
② ノズルの空ぶかし
スチームノズル内部には
水が溜まっています。
スチームを出す前に
必ず空ぶかしをして水分を抜きます。
③ 基準ポジションを作る

・ノズルを最大までまっすぐ上げる
・ピッチャーの中心に入れる
・注ぎ口と取っ手をマシンに対してまっすぐにする
・自分もマシンに対して正面に立つ
毎回同じ姿勢から始めることで
ミルクスチームは安定します。
④ ノズル位置の調整
ノズルをマシン側に半分戻し
ノズル先端が
ミルク表面より約1cm深い位置にくるようにします。

⑤ ピッチャーの角度を作る
① ピッチャーを左右どちらか1/4の位置にずらす
② 横に約30度傾ける
③ 自分側に約30度起こす
この角度で
横回転の対流が生まれます。


⑥ スチーム開始
ミルクが横回転していることを確認してから
ピッチャーを1.5mmずつ下げます。
⑦ 空気を含ませる
チリチリという
細かい高い音が聞こえたら
ミルクに空気が入っています。
その位置で
決めた秒数だけ空気を入れます。
例
1回目 → 10秒
泡が少ない → 15秒
泡が多い → 8秒
時間を決めることで
泡の厚みを調整できます。
⑧ 攪拌
空気を入れ終わったら
ピッチャーを約5mm上げます。
横回転を維持したまま
56〜62℃まで温めます。
温度の目安
浅煎りコーヒー
→ 56〜60℃
深煎りコーヒー
→ 60〜64℃
ミルクは60℃を超えると
甘みを感じにくくなります。
焙煎度に合わせて温度を調整すると
ミルクとコーヒーのバランスが良くなります。
⑨ ノズルの清掃
スチーム終了後は
・すぐにノズルを拭く
・再度空ぶかしする
ミルクの付着は
マシン故障の原因になります。
⑩ 仕上げ
大きな気泡があれば
ピッチャーを軽く叩きます。
その後
ピッチャーを回して
ミルクと泡を均一に混ぜます。
表面が
艶のある質感になったら
すぐカップに注ぎます。
ミルクスチームの基本まとめ
ミルクスチームのポイントは
・ミルク量を毎回測る
・最初から最後まで横回転
・空気を入れる時間を決める
・温度を56〜62℃にする
この4つです。
基準を作れば
ミルクスチームは感覚ではなく
誰でも安定して作れる技術になります。
たくさん練習して
艶のある美しいフォームミルクを作ってみてください。
よくある質問(FAQ)
Q ミルクスチームがうまく回りません
A
ミルクの対流ができない原因は、ピッチャーの角度とノズル位置にあることが多いです。
ピッチャーを横に約30度、さらに自分側に約30度傾けることで横回転の対流が生まれます。
また、ノズルをピッチャーの中心ではなく、左右どちらか1/4の位置にずらすことでミルクが回転しやすくなります。
Q ミルクの泡が粗くなります
A
空気を急に入れすぎている可能性があります。
細かい「チリチリ」という音がする位置で、決めた秒数だけ空気を入れることで、きめ細かいフォームミルクになります。
Q ミルクが熱くなりすぎます
A
ミルクは60℃を超えると甘みを感じにくくなります。
温度計を使い、56〜62℃を目安に温めるとミルクの甘みを感じやすくなります。
Q ラテアート用のミルクはどんな質感ですか?
A
ラテアートに適したミルクは、泡とミルクが完全に一体化した「ツヤのある質感」です。
大きな泡がなく、ヨーグルトのように滑らかに流れる状態が理想です。


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